2020年12月9日水曜日

店長小川の音楽うんちくリターンズ ~トレモロアーム~

どーも!店長の小川です!


先日のteamCOLOR×teesの配信ライブ企画”ミュージックエール”ご覧いただけましたでしょうか?

まだの方は以下のリンクからアーカイブが視聴できますので、お手隙に少しずつでも観ていただけたら幸いです。

(12/10訂正 肝心のリンクを忘れておりました。失礼いたしました。)


さてさて、前回からちょっと空いてしまいましたが、今回は

トレモロアーム”についてお話していこうと思います。

大ボリュームです。


まずトレモロアームというのはなんじゃいな?という方の為に軽く説明しますと、

エレキギターのボディ上、ブリッジ(弦が乗っている金属のパーツ)から伸びている棒(トレモロアームといいます)をつかんで音程をウィウィウィウィ~ンと揺らすような演奏を見たことがある方も多いかと思います。

今回はそれについてです。ニッチですねぇ~!笑


まず、ある程度音楽に触れている方なら疑問に思ったことがある方も少なからずいると思いますが、その名称について。

特にギターにおいてトレモロというのは同音反復といって、同じ音を小刻み連続的に演奏することで、要は右手で速くオルタネイトするマンドリン奏法とも呼ばれるようなものですね。

対してトレモロアーム。以前の記事でも登場したクリケット奏法のような特殊な奏法ではトレモロに近い効果は得られますが、基本的には同音反復ではなく音程の上下反復によってビブラートやピッチベンドの効果を生むための機構です。

なので本来は”ビブラートユニット”と呼称するのが正しいことになりますが、トレモロアームとかトレモロという呼称がすでに市民権を得てしまっているんですね。ややこしい!

ではなぜトレモロと呼ばれているのかといいますと、

後ほど詳しく説明しますが、Fender社の”シンクロナイズドトレモロユニット”というタイプのビブラートユニットのその名前からそう呼ばれるようになったようです。

つまり本来はクラクションやインターホン、ウォシュレット等のようないわゆる商標なのでFender社製のもの以外をトレモロと呼んでしまってはいけないんでしょうね。


というわけで、ここからはビブラートユニットと呼びつつ掘り下げていきます。

あまり知られていないエレキギターの歴史に深く関係するとある偉人のお話。


1930年代頃から弦楽器にマイクやピックアップを取り付けて音を増幅する技術が登場していく中で、ギターもエレキ化を始めます。

この頃一般にギターというと、いわゆるアーチトップギターが主流だったようです。

電磁式のピックアップを取り付けたアーチトップギターは”エレクトリックスパニッシュギター”と呼ばれていました。

ちなみに現在でもGibsonの人気シリーズ"ES”はエレクトリックスパニッシュの略ですよ!

さてこの頃ビブラートユニットはというと…

実はもう存在しているんです!

リュート属のギターですが(奏法の回を参照)、アーチトップギターはバイオリン属のようにボディエンドからボディトップに伸びたテールピースに弦を掛け、別にボディトップに設けたブリッジサドルに弦を掛ける構造を持っていたため、演奏中にテールピース部分を操作することで弦の張力を変化させてビブラートの効果を出す事は当たり前に行われていたようです。

1920年代頃から、それを容易に行う狙いでいろいろなビブラートユニットが各ギターメーカーから競って開発されていたというのが現在の機械式ビブラートユニットの始まり。

遅れること10年程、1930年代にギターのエレキ化が進む中で

最初のエレキギターといわれるRo-Pat-InRickenbackerフライングパンに続いて登場したエレクトリックスパニッシュギターに搭載されていたのが…

20年代からビブラートユニットの研究・開発を続け、当時Rickenbacker社のチーフデザイナーとして迎え入れられていたDoc Kauffmanというエンジニアが開発した”Vibrola”というビブラートユニット。

この”Vibrola”が世界で初めて特許取得をした機械式ビブラートユニットといわれており、ビブラートユニットの歴史の始まりでした。

その後ある時期まではRickenbacker社のギターにはKauffmanのビブラートユニットが搭載されるのでした。

とはいえまだ現代のビブラートユニットに比べれば幾分簡素な設計で、加工の精度もたかくはない為、ユニットを操作するとチューニングが崩れてしまう問題が付きまといました。

ちなみにKauffman氏はFender社の創始者Leo氏とは40年代頃から生涯の親友であり、Kauffman氏が90年に亡くなる際、彼の遺志はLeo氏に託されたとも言われています。(残念ながらLeo氏も翌年に亡くなってしまいましたが…)

さらにGibson社の看板モデル”Les Paul”。元々はLes Paulというギタリストのシグネチュアモデルであることは知っている方も多いはず。30年代にKauffman氏と出会ったLes Paul氏は、後に完成させるオリジナルギター”the Log”にKauffman Vibrolaを搭載したり、Gibson社と開発した自身のモデルにも搭載していたのでした。

そしていよいよ50年代に入り、再び歴史が動きます

現代の機械式ビブラートユニットの元祖”Bigsby vibrato tailpiece”の登場です。

Paul Bigsby氏が開発したこのビブラートユニットはKauffman Vibrolaよりは幾分安定しており、すぐにギタリスト達に受け入れられていきました。

the BeatlesのJohn Lennonも、愛用するRickenbackerからKauffman Vibrolaを外し、Bigsbyに乗せ換えて使用していました。

Kauffman Vibrolaと比べればチューニングの狂いも少ないですが、これ以降登場してくる様々なビブラートユニットも多少のチューニングの狂いは相変わらず各社課題として多様な創意工夫で挑んでいます。

このBigsbyの登場以降、様々な工夫を凝らしたビブラートユニットが大量に生まれていくこととなるのです。


ここからはBigsbyを含んだ現在使用される代表的なビブラートユニットを紹介していきます。


・Bigsby vibrato tailpiece

GretschやGibson、Fenderのテレキャスターなんかにもよく搭載されています。

現在実用されているビブラートユニットの中では最も古いとされています。

写真では手前側にあたる棒状のパーツに対して弦が半周程巻き付いた状態で掛けられ、奥の棒状のパーツの下をくぐった先でブリッジサドルに弦が乗る形となっていますね。

アーム(Bigsbyではハンドルと呼ぶそう)を操作すると弦が巻き付いているバーが連動して回転し、弦の張力を変化させるという仕組みなので、ブリッジサドルやナットの摩擦が大きい場合にチューニングの狂いが大きくなります。

弦の交換が少々面倒になることや、ベンド幅があまり大きくないという欠点もあります。

様々なタイプのギターに対応できるようにモデルが多数用意されており、取り付けもボディの加工が必要ないことが多いことから現在でも後付けのビブラートユニットとして高い人気があります。

また、基本的に大型で重量があるためボディバランスが変化しやすく、サウンドもBigsby特有の高域が強調されたサウンドになります。あえてそれを狙って搭載するBigsbyフリークも数多く存在します。


・Fender Synchronized Tremolo

主にストラトキャスター系のモデルに搭載されるタイプ。

伝統的なストラトキャスターでは6本のボルトでボディに取り付けられていますが、2本のアンカーで支持するものや、裏通しではなく弦を挟んで固定するロック式(Floyd Roseなど)など、派生して様々なビブラートユニットが登場しています。

基本的な構造としてはテールピースが存在せずブリッジサドルと一体になっているベースプレートごとアームで稼働させる仕組み。ボディ裏にはユニットが貫通しておりスプリングで張力を持たせてボディの表裏で張力を釣り合わせるような形となっています。

弦の摩擦が起きるポイントが少ない為、比較的チューニングも狂いにくいこともポイント。ロック式に至ってはナット側でも弦を固定する為、チューニングの狂いは限りなく少なくできるでしょう。

不用意に重量が増えにくいウェイトブロックは軽すぎると鳴りが悪いですが…)ことや、ベンド幅が大きく派手なアーミングが可能、モダンでテクニカルなギタープレイにはもはや必須といっても過言ではないタイプのユニット。

欠点としてはボディに対して大きなザグリ(ユニットに合わせてボディを彫り込む加工)が必要な為後付けには費用や時間を必要とすること、調整が不十分だと上手く機能してくれない、多くのモデルでは一本弦が切れるとスプリングとのバランスが崩れて残りの弦のチューニングが狂いやすいなど、ある程度の欠点もあります。

また、基本的にボディからブリッジ全体がほとんど浮いている為、ウッド材のトーンを活かしたサウンドは期待しにくいです。

今回、Floyd Roseのようなロック式はこのSynchronized Tremoloタイプと基本原理は似ているため進化系の一部とさせて頂いております。


・Fender Floating Tremolo

主にFender JazzmasterやJaguarや、他各社のそれに該当するモデルに搭載されるタイプ。

大きなテールピース、長いアームが独特なルックスを演出するこのモデル、欠点が非常に多い事で有名ですが、それを踏まえて余りある独特なビブラートユニットでもあります。

構造としてはアームを操作するとテールピースの弦が掛かっているプレートが連動して弦の張力を変化させるもので伝統的なものと大差が無いように見えますが、長めのアームから梃子の原理を上手く活用して動作する構造の為アーミングにさほど力を必要とせず、滑らかなアーミングが可能であることが大きな特徴といえます。しかもなんとロック機能付き

ブリッジサドルもユニーク。アーミング時の弦の摩擦によってチューニングの狂いが発生するのであれば、ブリッジサドルを稼働させて弦と一緒に動かしてしまおうというもので、ボディに取り付けられたアンカーとブリッジのパーツにわざと遊びを持たせてあるのです。これによってチューニングが安定したかというと…改善はあまり見られませんでした。

特有のポイントとしてはテールピースとブリッジサドル間の距離が長くテンションも低めな為、この間の弦が共鳴して独特な倍音を含んだサウンドが魅力ではあります。しかしカッティング等で音を止めた場合にこの部分の音が残ってしまうため、ミュートをするユーザーも多いですがこの場合独特なトーンも失われます。

さらに持病とまで言われる最大の欠点が。

Jazzmasterの名の通り、本来ジャズで使用する想定であり現在のロックやポップスで使用するような細い弦で使用する想定は無かった(そもそも細い弦は一般的ではなかった)のか、細い弦を張るとテンションが足りずピッキングによって弦がサドルから落ちるいわゆる”弦落ち”しやすいのです。Jaguarに至ってはさらにスケールが短いですから…

しかし様々なパーツによって対処が可能です。安心してください。

Buzz Stop Barというテンションバーや、Mastery Bridgeが一般的な対処法になりますね。

Tune O Maticタイプのブリッジにテールピースの距離を縮めて弦の角度を稼ぐことで弦落ちしにくくしたモデルも出ています。

さらにさらにもう一点不治の病があります。

アームの脱落です。

他のユニットはねじ式であったりロックができるものがほとんどですが、このタイプは基本的に差し込んでちょっとしたバネで引っかかるのみ

少し使えばゆるゆるになり、演奏中に行方不明になることも。

それでも愛されるFloating Tremolo、その理由はMy Bloody Valentineというバンドを聴けばわかるかも・・・?


・Fender Dynamic Tremolo

Fender Mustangタイプのギターに搭載されるタイプです。というか、Mustang以外に付いてるの見たことないかも…

構造としてはSynchronized TremoloとFloating Tremoloの合いの子みたいな感じで、Floating Tremoloの発展形と言われています。Floating Tremoloのテールピースとブリッジサドルが一体化し、アームのスプリングの機構がSynchronized Tremilo的、といったところです。

その名の通りダイナミックなアーミングが可能(ロック式のような豪快な領域には工夫は必要ですが)であり、Floating Tremolo譲りの少ない力でアーミングができるという優れもの。クリケットもお手の物!チューニングの狂いも比較的少ないタイプです。

でもあんまり使われない悲しきモンスター…


・Gibson Vibrola

Gibsonってあんまりビブラートユニットのイメージがない(ついててもBigsby)かもしれませんが、50年代にアーチトップギターのテールピースを延長したようなVibra Restというオプションを作ってみたんですね。ギター型のもあってかなりかわいい感じ。

その後、板バネを使ったビブラートユニットのVibrolaをLes Paulの発展形であるSGやフライングVなどに搭載します。

この板バネの副産物としてBigsbyとはまた趣の違う煌びやかなサウンドと豊かなサスティンも付与されます。

板バネを使ったビブラートユニットは珍しく、見た目も非常に高級感がありルックスの為に取り付けるユーザーもいるとか。

設計は非常にローテクな為ベンド幅も狭くチューニングは狂いやすいと言われていますが、Vibrolaを搭載したSGを愛用するexゆらゆら帝国の坂本慎太郎氏はチューニングが狂わないとインタビューで話したことがあり、多くのギタリストが震撼したとか…


・その他代表的なビブラートユニット(興味があったら調べてみてね!)

Mosrite Vibramute、Stetsbar、Kahler Tremolo System、Ibanez、Washburn Wonderbar、Steinberger TransTrem、Ibanez Edge、ChordBender など…




さてさて、ものすごいボリュームになってしまいましたがいかがでしたでしょう?

ギターを買って、同封されていたアームを付けたことが無いという方も少なくないと思います。

試しにちょっとつけてみたらなにか新しい世界が見えちゃったりするかもしれませんよ???

多様なビブラートユニットがありますが、それぞれ個性があってできること、できないことがあったり得意不得意があったりします。

自分の音楽にあったビブラートユニットを見つけてみるのもギターをより楽しむ方法の一つかもしれませんね。


ちなみに、少ないですがベース用のビブラートユニットもあります

ベーシストの皆さん!挑戦者求む!!!!



次回は”ケーブルの使い方”についてお話します。

お楽しみに!


YouTube

空洞です ‐ ゆらゆら帝国

サイケデリックなガレージロック、ブルース、鮮烈なファズギターと奇妙な風貌で人気を博した日本が誇るサイケデリックロックバンド。

人気の絶頂のさなか2010年、突如解散が発表されました。

2007年に発表されたこの”空洞です”以降、新曲のリリースなど新たな動きはなく、2009年に結成20周年を迎えた後の解散。その理由が

「完全に出来上がってしまった」

でした。

それまでの強烈なファズギターやサイケデリックなサウンドアレンジなどを一切廃したこのあまりに空洞な曲によってバンドが完成してしまった。ということらしい。

最後まで不可解で、気になるバンドでした。




それでは!

2020年11月14日土曜日

店長小川の音楽うんちくリターンズ ~ギターのコードフォーム~

 どーも!店長の小川です!31歳です!


食欲の秋のせいで毎年この時期は体重が増えてしまいます。

いろいろ美味しいのが悪い!!!

あーでも今年のサンマは細いですね。高いし。個人的にはあれくらいのほうがサラッと食べられて好みですが…


まあ余談はこの辺にしておいて…

今回は”ギターのコードフォーム”についてお話ししようかなと。

とはいっても小難しい話ではなく、特にビギナー~ちょっと弾けるくらいの方練習を楽しめるきっかけになれば良いかなという感じです。


「ギターはFコードで挫折する」

なんてのをよく聞きますね。後でお話ししますが、Fコードはかなり簡単で且つオープンコード以外の多くのコードの基本となるフォームです。なので、本当にFコードで挫折したのなら厳しい意見かもしれませんがギター以外も長続きしたことが無い方なんじゃないかなと。

「実はFよりBのほうが難しい」

と、ギターを弾いている多くの方が口をそろえて言います。実際これはマジです。大マジ。

というのも、どちらも1本の人差し指で5,6本の弦を押さえるバレー(セーハとも言います)をした状態で他の指を使って押さえるコードフォームの為、人差し指以外の指の自由度が下がりやすいんですね。

Fコードは中指~小指の3本で1つずつ押さえるフォームなので、バレーがしっかりできていればクリアしやすいのに対し、Bコードはフレット1つあけて3つ並んだ弦を押さえる為、多くの方の場合中指が届きにくい、指が3本収まりにくい等の問題が出てきます。おまけに6弦のミュートをバレーしている人差し指の先で行います。

以下がそれぞれのコードフォーム。

 で、Bコードを皆どう弾いてるかというと、実際は3本の並んだ部分を薬指1本でベタっと押さえる、又は薬指と小指の2本で押さえるという方法で押さえるという方法が多いですね。私も薬指一本でベタっと押さえることが多いです。


なぜいきなりFとBの話をしているかと言いますとですね…

ギターを始めるときほとんどの方がCDEFGABのメジャーコードを覚えて、マイナーコードを覚えて…という風にやっていくと思います。

CDEFGABのメジャーコードのみで弾ける曲というのはほとんどありませんので、当然マイナーコードも弾けないと簡単な曲と言われる曲もできないわけでして…

例えばマイナーコードになるとCmとGmもバレーコードになりますし、#や♭が付けばほとんどのコードはオープンコード(バレーをせず開放弦を交えたコード)では弾けません。

そしてそのコードフォームの基本となるのがFとBのフォームなんです。

いくつか例を挙げますと、


 早速頭が痛くなりそうですが…

逆に言えばFとBが弾けたら一気に道が開けるんですよ!


さて、相変わらずすでにボリュームがありますが基本のお話はここまでにして本題に入りますね。

コードってたくさんあって覚えられない!って思う方が多いと思うんですけど、見方を変えて少し頭を使うとすんごい楽になるんですよ。

まず、ルート(コードの一番低い構成音)ってほとんど5弦と6弦なんですね。(DとD#がルートになると4弦ルートが多くなります)

加えて、よくよく見ると同じコードの6弦ルートのフォームと5弦ルートのフォームって下から4つめの音が5弦ルートになると半音上がるだけなんですよね。

これは開放弦と隣り合う低い音の弦の5フレットが同じ音で、3弦のみ4フレットという関係からみればわかって頂けるかなと思います。

ということは、6弦ルートの1つのルートでいろいろなコードを覚えてしまえば、5弦ルートでは同じコードフォームのまま移動して2弦を1フレット上げたら完成!なわけですね。

というわけでちょっとみてみましょうか。


ね!?
で、各コードの覚え方についても、メジャーコードと比較して何がどうなったかをしっかり見てみてください。このコードはここがこうなるやつ!って覚えておけば楽ですよね。

ここまでわかると簡単な曲はコードフォームの図などを見ずにコード進行だけで簡単な曲がサクサク弾けるようになります。
友達に「なんか弾いて―!」といわれても、対応しやすいです。

ですが!最近人気の曲っていわゆる”おしゃれコード”とか言われるような複雑なコードを使う曲が多いんですよね…。
複雑なコードは、コードフォームも複雑になりますが
バレーコードを使わないコードも多いです。バレーコードが苦手な方はこのステップに一気に行っちゃうのもありかもしれません。


より音楽的にコードを見ていく考え方ですが、まずギターでドレミファソラシドを弾けないと難しいかもしれません。

というのも、コードのアルファベットの後につくm7とかaugとかsus4とかadd9っていうのは、実は理解すると分かりやすい基本のコードに対してここをこうして!とか、これ足して!っていう指示なんです。
例えばM7(メジャーセブンス。△7とかmaj7と書かれることも多いです)
これはルートに対して長7度の音を足してね!ということなので、
Cドミソですよね?じゃあ、CM7というのは
ドレミファソラ 長7度なので、ドミソシになるわけですね。
じゃあ、Cのコードにを足しましょう!

あれ?っておもいました?

ここがミソです。6本の弦の中で、いかに楽にそのコードを作り上げるか。というか、そうしないと押さえられなくなってしまったりしますからね!笑

3~5弦でドミソが完成していますから、オクターブ上のドになっている2弦を半音下げてCM7の完成!

と、コードがどういう意味かを理解してコードを組み立ててみるんですね。

そうすると、例えばバレーコードが苦手でも、バレーせずに”省略できる音”を省略して苦手なコードをサボったりもできちゃうわけです。省略できる音は、オクターブで複数ある音どれを省略するかでまた響きが変わるのもギターの面白いところ。

小難しいと思っていたコードも意味が分かれば簡単!

add99度の音を付け足す。m7-5ならマイナーに短7度と減5度。みたいな。

あとはdimのようなコード変なコードもありますが、それは頑張って覚えてください!笑

それができれば、ギターの指盤上のドレミさえわかっているだけでパパっとコードフォームが組み立てられるわけです。

曲を作ったりなんかする場合にも役に立ちますよ!


いろいろなコードを覚えると、「これとこれは構成音がよく似てる」というコードがたくさん出てきます。

そういうコードを連続させてクリシェにしてみたり、コードを代用してちょっとひねってみたりなんかもできて楽しくなりますし、曲を聴いていて「ここでこのコードか!」みたいな楽しみも増えたりしてより音楽を楽しめちゃったりしちゃうかもしれません。



さて、そんなわけで!いかがでしたでしょうか。

Fコードがうまく弾けない方は、バレーせずにFコードを弾く工夫をしてみてもいいかも?ですよ。ヒントは親指



次回は”トレモロアーム”についてお話しようかなと思います。案外面白い世界ですよ…!



YouTube

Dananananaykroyd - Muscle Memory

ダナナナネイクロイドと読みます。ナが多い!明るくて楽しい気分になるコードとはちゃめちゃな映像がなんとも楽しい気持ちにさせてくれます。残念ながらこのMVが出た年に活動を終了してしまいました。彼らは今何をしているんでしょうか。知っている方いたら教えてください!




それでは!

2020年11月6日金曜日

店長小川の音楽うんちくリターンズ ~音楽とHz(ヘルツ)~

 どーも、店長の小川です。


キャンプにハマってしまい、もともと楽器で圧迫されていた部屋がキャンプギアでさらに狭くなっていく今日この頃。不要なものを整理しないとですね。今は愛着が無くても、思い出のあるものを捨てるのが苦手です。だからだよってやつですね。精進します。



余談はここまでにして、前回の奏法のお話、楽しんでいただけましたでしょうか?

今回は音楽とかな~り密接に関係する”Hz(ヘルツ)”についてお話していきますよ~。


まず、ヘルツとはドイツの物理学者ハインリヒ・ルドルフ・ヘルツの名にちなんだ周波数及び振動数の単位です。

1Hz=1周波・振動

で表され、1930年に国際電気標準会議で制定、1960年に国際度量衡総会で採用されました。

電磁波や電波、最近ではPCのCPUクロック周波数でも見かけますね。

ちなみにそれ以前の周波及び振動数をサイクル毎秒(c/sまたはcps)としていました。


さて、音楽においてHzが何を表すのかといいますと

ズバリ”音”です。

音というのは空気の振動、楽器においても弦や膜、スピーカーの振動によって発音していますね。

分からないという方は水の波を想像してください。目に見えませんが、空気中の周期的な波が音として私たちの耳で聞いているものの正体です。

エレキギターなどでも弦の振動を電気信号(±に振れる交流)に変換して、スピーカーでまた物理的な振動に変換しています。そう考えるとすごいですよね。

つまり、電気式楽器のケーブルや機械の中の電気信号の状態の音においても、このHzは同じように考えることができるわけです。


一般的に人間の可聴域とされているのは20Hz~20kHz(1秒間に20回から20000回の空気の振動)で、個人差はありますがこれがいわゆる”音”として聴くことができる周波数です。

この中で100Hz以下を低周波と呼び、可聴域外の20Hz以下を超低周波20kHz以上を超音波と呼びます。



さてさて!ここからが本題です少し難しくなりますよ・・・?ついてきてくださいね!


早速少し脱線しますが、

音楽にはファという音階がありますよね。

誰が決めたか、基準になる音というのは様々でございまして。

ファCDEFGABC

とそれぞれこんな感じに対応していますよ。


88鍵ピアノがA(ラ)で始まっているのをご存じでしょうか?

実は”国際標準ピッチ”というのが国際規格として定められておりまして、

88鍵ピアノで言うところの4オクターブ目のA(ラ)を440Hzとしているんです。

これは、1939年ロンドンで行われた万国規格統一協会による国際会議”国際標準ピッチ”として決められ、後に1955年に国際標準化機構(ISO)によってISO16として定められたもの。

ではなぜA=440Hzと決める必要があったのか。


”国際標準ピッチ”が定められる以前から音楽というものはもちろん存在しております。

複数台の楽器で演奏する際に基準とするピッチが無いと、音が綺麗に混ざり合わず曲の演奏ができませんよね?

ということで、地域や時代、演奏隊規模で様々なピッチの基準が存在していたのです。

その基準は本当に様々で、A=380HzからA=500Hzくらいだったと言われています。現在の標準ピッチで言うと、F#4(ファ#4)とG4(ソ4)の間くらいからB4(シ4)とC5(ド5)ということになります。もうめっちゃフリーダム。

でもでも待ってください。

楽器ごとに出せる音の限界がありますよね?

管楽器は構造的にも演奏技術的にも限界はありますし、弦や膜もあまりに低いと上手く振動しませんし、張りすぎれば切れたり破れたりします。

時代によって楽器の大きさも少しづつ違っていたようですが、楽器それぞれの調律の限界ももちろん構造上存在します。

しかし一方で、”基準とするピッチで音楽のニュアンスが変化する”ということも事実として認識されていたのです。

「この曲はこのピッチで演奏してほしい」という前提で作曲されている曲も数多く残されてきました。

「一番細い弦が切れるギリギリまでピッチを上げる」事が指示されている曲まであるんです。

現代でもギターを半音下げで演奏するミュージシャンが多くいますが、この話に置き換えて言えばA=415.305という基準ピッチにしているとも考えられるんです。(なぜこんな細かい周波数なのかは後ほど説明しますよ)

基本的にはピッチの基準を下げると落ち着いた雰囲気に、逆に上げると華やかな雰囲気になっていきます。

この辺の細かい話は終わらなくなってしまうので、気になる方は「国際標準ピッチ」とかで調べてみてください。

ざっくりまとめると、

現代では世界中が容易に移動し、関わりを持つようになりましたから、音楽家同士の交流がしやすいように(あと楽器に無駄な負荷がかからないように)と決めてくれたのが”国際標準ピッチ”というわけです。


まだ続きますよ笑


さてと、基準ピッチが決まりましたが、A=440に対してABCDEFGABC…と区切らないといけませんよね?

これを”音律”と呼ぶんですが、これにはいくつか種類があるんです…

まず前提として、オクターブの関係というのは周波数比2:1で表される音になります。これは絶対です。

分かりやすく言うと、A4=440に対してA3=220、A5=880ということ。

ギターの指板を見ると分かりやすいですが、12フレット(1オクターブ上)が、ちょうどナットからブリッジサドルの間にあるはずです。

A A# B C C# D D# E F F# G G#

と、「12個の音階があるんだから12等分しちゃえばいいんじゃないの?」

と思うじゃないですか。

それももちろん正解です。でもそれだけじゃないんです。

12音階を12等分した音律を”12平均律”と呼びますが、不思議なことに、この12平均律では「純正音が得られない」のです。

純正音とは、2つの音を鳴らしたときに”うなり”を発生しない音のことで、これは周波数が整数比になっていることを示します。

数学が得意な方はお気づきかもしれませんが、単純に12音階を12等分しようとすると、オクターブとユニゾン(同じ音高)以外の音が整数比で示すことができないんですね。

現代のポピュラー音楽においてはそこまで気にされることはないですが、本来音楽においてこの純正でないうなりを伴った音というのは美しくないものとされてきました。

なので、いろいろな人が工夫をして「どうしたら美しい音律になるか」を一生懸命考えました。

その結果、音律が複数存在しているんですね。

ピタゴラス音律純正音律中全音律が代表的なものになるでしょうか。

それぞれ特徴はありますが、総じて特定の和音に対し純正音を得られる代わりに、極端に響きが悪くなる音階を持っていたり、それによって転調や移調が困難であること。ピタゴラス音律にいたっては12平均律では異名同音となるはずのA♭とG#が違う音階になってしまうなど、現代のように様々な人が様々な音楽を演奏する時代には致命的な短所が多くあるのです。

それぞれの原理や長所短所が気になる方は調べてみてくださいね!(数学が苦手な方はさっぱりかもしれませんが…)

古来の日本ではピタゴラス音律を使用していたり、世界には5平均律の音楽に親しむ地域もあったり。由緒ある民族音楽では独自の音律を持つ場合も多いです。


そんなわけでもうお分かりの通り、現代において一般的に親しまれる音楽では”A=440の12平均律”を用いることが定型となったのです。


ちなみに、ギター等フレットを設けた楽器のフレットがまっすぐなのは平均律だから。

純正律を用いる場合はフレットはぐにゃぐにゃ曲がったものになってしまいます。


ふぅ…終わりが無いので今回はそろそろ、これくらいにしておきましょうか…笑

皆さんお手持ちのチューナーも、A=440で設定されていますが、大半のチューナーには基準ピッチの調整機能が付いています

試しにいつも演奏している曲を違う基準ピッチで試してみても面白いかもしれないですね。

私は自分の楽器は基本的にA=442Hzでチューニングすることがおおいです。



そんなわけで!深い深~い関係があるHzと音楽についてちょこっとだけお話してみました。

これについて知りたい!みたいな事がありましたら、教えてください。テーマを考えるのもなかなか一人では続かないかもしれないので…

次回は、分かると楽しい”ギターのコードフォーム”を予定していますよ!作曲してみたいな~って方は要チェックかも…!



YouTube

Jacob Collier - Tiny Desk (Home) Concert

常に全てが調和していて心地よさが途切れることが無い感じ、分かりますかね…?ピッチや音律、微分音やグルーヴに至るまで、独自の理論を持ちながら様々な楽器を操るマルチプレイヤー。そして歌までうまい。感覚的に捉えているのではなく、ジャズ理論を軸に近代音楽的解釈と現代音楽的解釈どちらも肯定するようなJacob独自の音楽への解釈は、もしかしたらこれからのポピュラーミュージックを変える引き金になっていくんじゃないかなと、秘かに思っています。



それでは~!!!

2020年10月30日金曜日

店長小川の音楽うんちくリターンズ ~いろいろな奏法~

 どーも!店長の小川です。


今回は前回予告した奏法についていろいろお話していきますね。


まず、世界には多種多様の楽器があり、その発音方法も様々です。

長くなりますが、奏法について考える際に深く関係してくるので、まずはその分類を整理していきましょう。

  • 管楽器(楽器分類学上では気鳴楽器)

金管楽器…トランペットやトロンボーンなど、唇の振動を用いて発音する楽器。誤解しやすいですが、金属によって作られているかどうかは関係がなく、例えばデジュリドゥもこの金管楽器だったりする。

木管楽器…こちらも木で作られているかどうかに関わらず、上記の金管楽器に当てはまらない管楽器を指します。サックス、クラリネット、オーボエ等のようにリードを用いるものもあれば、リコーダーやフルートのようにリードを用いないものもありますね。

  • 弦楽器(楽器分類学上では弦鳴楽器)

撥弦楽器…指や爪、またはそれに代わるもので弦をはじいて発音する楽器。ギターなどリュート属の楽器や、三味線、琴なんかもこれ。

擦弦楽器…弓などを用いて弦をこすって発音する楽器。ヴァイオリン属の楽器や、珍しいものだとハーディガーディという回転するドラムで弦を擦るものもあります。

打弦楽器…ハンマーや棒を使って弦を打って鳴らす楽器。ピンと来ないかもしれませんが、ピアノは打弦楽器に当てはまります。ほかにもダルシマー、ビリンバウなどがこれに当てはまります。

  • 打楽器(楽器分類学上では体鳴楽器または膜鳴楽器)※慣用的分類では下位分類がないので楽器分類学上の分類を用います。

体鳴楽器…金属や木、骨などでできた楽器そのものを叩いたり、振ったりする事で発音する楽器。拍子木やカホン、シンバル、トライアングル。マラカスやアサラト、ビブラスラップ。木琴などのように明確に音階を持つものも含まれます。

膜鳴楽器…動物の皮や樹脂製の膜を張って主にその膜を叩くことで発音する楽器。ドラム類や、タンバリン属のようなフレームドラム類、ボンゴやジャンベなどがこれに当てはまります。

と、旧来の慣用的分類楽器分類学を並行して列記しました。慣用的分類ではあと鍵盤楽器、電気楽器、電子楽器、声が、楽器分類学では電鳴楽器がありますが、電子楽器(シンセサイザーとか完全に電気信号のみを用いた楽器)を除いてすべて発音の根本的な原理で言うと先述のいずれかに当てはまりますので、気になる方は自主的に調べてください。

エレキギター、エレキベース、電子ピアノなどアンプを用いてスピーカーから発音する楽器は電気楽器、電鳴楽器の分類になりますが今回はそれは無視して各楽器の根本的な演奏方法を軸に見ていきますのであしからず。


すでに内容がだいぶコッテリしてきましたが、大丈夫ですか?笑

続けます。

先述の3つの大きな分類で括ると、特に弦楽器と打楽器で顕著なんですが”主な演奏方法以外の方法で演奏が可能である”ことが多く、例えばヴァイオリン属の楽器ではピチカート奏法といって指で弦を弾く奏法も一般的に行われます。

ということは、”構造上無理がなければ本来の演奏方法とは違っても叩いたり擦ったり振ったりしてもいい”わけですね。

例えばベースのスラップ奏法は打弦楽器的ですし、アコースティックギターのボディヒットは体鳴楽器的であり、本来の楽器分類上の演奏とは異なる演奏方法なわけです。

ドラムセットで言っても、スネアドラムをひっくり返してスナッピーを擦ってジャリジャリしてみたり、スナッピーを緩めてスネアドラムを振ればジャラッジャラッと。太鼓類のヘッドやシンバルを摩擦の強いゴムマレットなどで擦ってブウィーンとしてみたり。スタンドを叩いてキンキンと鳴らすのもありですね(the OffspringのCome out and playのイントロがこれ)

ギターをヴァイオリンやチェロの弓で擦って演奏するボウイング奏法も実は歴史は古く、1966年頃にthe CreationのEddie PhillipsLed ZeppelinのJimmy Pageが用いて以降、特にSigur RósのJónsi Birgissonが積極的に用いるようになってからは広く用いられる奏法にもなりました。Dragon AshのSummer TribeのMVでも使っていますね。

グランドピアノの共鳴室に手を入れて指で直接弦を弾く、ハープを弓で弾くなど、特に弦楽器においてはその構造上弦に対してはじく、叩く、擦るというのは基本的に流用しやすいのでしょうね。とりわけ弓による摩擦は擦る対象がある程度振動しやすいもの、形状であればならせることが多く、シンバルも鳴らせます。


さて、世界にはクリエイティブなミュージシャンは沢山いまして、主にエレキギター/ベースやドラムにおいてここまでお話しした”音楽的な範疇での特殊奏法とは別な特殊奏法”を見ていこうと思います。

  • Tom Morello
    ワウペダルやワーミーペダル、ディレイなどのエフェクターを駆使して独創的なサウンドを多数生み出した”エレキギター界きっての特殊奏法の宝庫”。トグルスイッチを操作しながら弦を擦るスクラッチ奏法は有名ですが、六角レンチを使ったりギターからシールドを引き抜いて手に押し当てたりなど、ちょっとクレイジーな奏法まで。動画でそのいくつかが惜しみなく披露されておりますので、ぜひご覧いただきたい。安易に真似してはいけないワイルドな奏法がありますので、試す際は自己責任の上、充分にお気を付けください。

  • Herman Li

Dragon Forceのハーマン・リも独創的な奏法で評価の高いギタリストです。日本のクラシックゲームの大ファンである彼はパックマンのゲームで流れる音をギターで再現してしまったり、象のパオーンという鳴き声エンジン音もお手の物。この動画内では見られませんが、Night RangerのBrad Gillisが多用することでも知られるクリケット奏法(トレモロアームをはじくようにしてコオロギの鳴き声のような音を出す)を使用することも多いですね。あとギターを太腿で蹴り上げるようにして轟音を出したりもします。こちらも安易に真似してはいけないワイルドな奏法がありますので、試す際は自己責任の上、充分にお気を付けください。


  • Steve Moore

ここまで何だかんだ言っておいて、これを特殊奏法というべきかとても悩みましたが一応紹介しますね。見た目が派手になるだけでサウンドに一切影響しない謎すぎる奏法を数多く生み出しているThe Mad Drummer。わけが分かりませんが、視覚的に人を引き付ける効果を狙うのも演奏技術の一つとして考えるべきかもしれないですね。こちらは特に危険を伴うことはなさそうですが、そもそもどうなっているか分かりません。むしろやり方知ってたら教えてください。

 ・Paul Gilbert & Billy Sheehan

あまりにも有名な電動ドリル奏法も特殊奏法の一つと言えるでしょう。Mr.BIGがこの奏法で使用するドリルは愛知県安城市が世界に誇るマキタの電動ドリル!いつの時代も早ければ早いほどカッコいいんです。


と、キリがないのでここまでにしておきましょうかね!


ダラダラと書き綴りましたが、結局何が言いたいかと言いますと、

音楽は自由な発想で無限に面白くなるよ!

ということです。練習に行き詰まったり、暇な時間にちょっと考え方を変えて楽器に触れてみたら何か生まれるかもしれませんよ???


これからも音楽が誰にとっても楽しいものであり続けられますように!!


次回は”Hz(ヘルツ)”についてお話しようと思います。

それでは!


YouTube

Jon Gomm - Coccoon

はじく、叩く、擦る、ひっかく、回す、そして歌う。もはや曲芸のような作業量をたった一人でこなし、美しいアンサンブルを奏でる規格外のSSW。新型コロナウィルスが蔓延する以前はLike a rolling stoneなライフスタイルで各地を飛び回り制作をしながらパフォーマンスをしていましたが、今この時代が彼にとってどう感じられているのか心配していました。少々の沈黙を破り、最近新しいアルバムをリリースしました。情熱的な演奏から紡ぎだされる膨大なアンサンブルは繊細で幻想的。The Faintest Idea、ぜひご一聴頂きたいアルバムです。

2020年10月25日日曜日

店長小川の音楽うんちくリターンズ ~イコライザー~

 どーも!店長の小川です。


秋だなーキャンプ行きたいなー

近々行く予定はあるんですけどね。


さてさて、今回はについて考えてみましょう!


アンプ類やミキサー、エフェクターやアクティブベースにもついてますね。

EQとか略されますが、皆さんどう使ってますか?


まずイコライザーとはそもそも何?ということから探ってみましょう。

equal・iz・er…均一化するもの、等しくするもの

つまりイコール(equal)にする為のもので、本来は楽器を接続して増幅及び出力を行う過程でどうしても起こってしまう環境に依存した周波特性を補正したり、アルバムなど複数の曲を1つにまとめる際に曲ごとの際を均一化する。というのが元来の目的のよう。

現在は特定の音域を積極的に増減して音作りにも利用されることが多いですね

室内の音響特性の変化を狙った構造体もイコライザーとしてとらえる考え方もあります。エマスタジオの天井や壁にも見られるアレです。

今回はとりわけアンプ類のイコライザーについて考えていきたいと思います。


まず、イコライザーというと多くの方はBASS/MID/TREBLEみたいな3バンドイコライザー(2バンド以上、音響用ラックだと10バンドとかもっと多いものもありますね)

ベースアンプにはグラフィックイコライザーも多くみられます。

一部のアンプや昔のアンプにはパラメトリックイコライザー(パライコ)なんてのもあります。

実は本来、大きく分けると1つ目に挙げた3バンドイコライザーみたいなものも特定の複数周波帯をブースト/カットするという用途から、グラフィックイコライザーの分類となります。


一旦ここでイコライザーの分類についてお話します。

2通り2点ずつの分類があります。

  • パラメトリックとグラフィック

パラメトリック…選択した帯域のブースト/カットを行う。選択した帯域を中心とした帯域の幅(Q)も操作し、繊細な調整が可能

グラフィック…Qと周波帯があらかじめ固定されており、その帯域をブースト/カットする。複数の帯域(オクターブ単位で設定されていることが多い)が用意されており、多くはフェーダー(スライド式)を並べてある為、複数の帯域をどう操作しているかを視覚的に捉えやすい

  • シェルビングとピークディップ

シェルビング…ある帯域以上または以下をまとめて操作する。イコライザーの最低域と再高域はこれになっていることが多い。

ピークディップ…選択した帯域を中心に操作する中間にあたる帯域は基本的にこの方式をとる。


と、こんな感じです。ちょっと難しいですかね。DAWをされる方はよくわかって頂けたかなと思いますが…

まあこの辺は予備知識として持っておくと便利ですよという感じで。

今回特にお話ししたいのはですね。

センタークリック、ブースト/カット、フラット

この辺の言葉に関係する部分なのですが…


いろいろな場所でいろいろなアンプやミキサーに触れると思います。

さてここで問題です。

「イコライザーが全て0に設定されているとき、音は出ますか?出ませんか?」



正解は、「どちらもある」です。

アンプの機種、メーカーによって実はここが様々で、同じように操作しても同じ効果を得られないんです。(選択されている周波帯やQが違うというのもありますが)


さらに問題です。

「イコライザーの0って左いっぱいに回したとき?真ん中?」



これも正解は「どちらもある」です。

考え方の問題で、真ん中を0としてプラスマイナスとしている場合と、0~10で5を真ん中とする場合。

前者は”センタークリック”といって、0の位置でツマミがコツっとクリックする仕組みになっていることがほとんどです。


で、音を作るにあたって、イコライジング(均一化)するにはまず”フラット”、つまりすべての帯域において0の状態を作って、必要な帯域をブースト/カットする必要があります。

その上で、機器や空間の特性に合わせたイコライジングそして、積極的な音作りを行うわけです。


話を戻します。

”フラット”の状態についてどう捉えるか?について。

ツマミが0または‐(マイナス)いっぱいになっている時に音が出る出ないという違いがあるという点。これはイコライザーの電気的方式の違いであって、それぞれ特性は違えど設計上の目的は同じです。

ということは、「とりあえず真ん中にしとけ!!」フラットだと私は捉えています。

マイナスいっぱいにしたときに音が出ないタイプはいくつか選択した帯域を各コントロールツマミへ分けて増幅回路で増幅させている(帯域別のボリュームになっている)わけでして、もう片方は全体がすでにフラットな状態に対して操作点をいくつか設けているということ。

前者の場合、増幅回路というのは一定値以上に達すると歪む(オーバードライブ)というものですので、積極的な音作りの為以外では基本的には中心からマイナスしてイコライジングするのが好ましいかと思います。(JC-120は音が固くて耳に痛いと敬遠される方が多いのはそのせいかも)

後者においては、アンプやスピーカー、接続する楽器の特性上強く出てしまう部分をカット、弱い部分をブーストする形で演奏環境におけるフラットを比較的再現しやすいものになるかと。


同じ機種でもその機器の個体差、コンディション、環境でもちろん音色は変化しますので、

「このアンプならこのイコライジング」とやってみても、同じ音になることは基本的に無いと考えたほうが良いです。が、この場合そのいつもの設定をフラットと捉えてもう一歩突き詰めたイコライジングをすることで毎回ほとんど同じ音で演奏することができる可能性はグッと高まります。


縦フェーダーのグライコ以外では周波帯の表記は基本的に書かれていないので、何Hzまではわからなくても音を出しながらツマミをクイックイッと動かすと、そのツマミがどのあたりの帯域を選択しているのかが掴みやすいので、特に初めましての機材で試してみると作りこみやすくなります。

ちなみに、ギターやベース本体についているTONEツマミは回路的にはローパスフィルター(ロ―:低域 を パス:通す するフィルター)ですので、高域側から範囲を中域~低域へ広げながらカットするシェルビングのコントロールだと思ってください。(厳密には少し違いますが…)


そしてバンドの場合、特に中高域ではお互いの楽器の音でマスキング(別の楽器から強く出ている帯域にかき消されて同じ帯域の音が薄れたように感じる)されますので、一人で音作りするときは「ちょっとやりすぎかな?」くらいが実はちょうどよかったりします。低域はアンサンブルで混ざりにくい音域なので、こちらは欲張らずに気持ち控えめくらいがおすすめです。


ギタリストやベーシストには永遠の課題”イコライザー”。

少しの理解でも、それを材料に考えながら音作りをすることで断然音作りが楽しくなりますよ!



次回は色々な奏法についてお話してみようかと考えてます。


それでは!


YouTube

Hey Mercedes - Slightest Idea


イコライジングの神様。フロントマンのBobが在籍するバンドは、どこでライブしてもCDと同じ音が出ます。異次元…!

    2020年10月21日水曜日

    店長小川の音楽うんちくリターンズ ~ドラムスティック~

     どーも!店長小川です。

    新型コロナウィルスのおかげでいろいろ変わったり変わらなかったり

    エマスタジオは今…変わらなければ!という状況に立っています。

    しかしライブやイベントの在り方は変われど音楽そのものは変わることがないんですね。

    自身が所属するバンドでも遠隔レコーディングや配信ライブを行いました。
    今までスタジオで曲を作り、ライブハウスでライブをしていたのに、
    それが難しくなった。できなくなったわけではありませんでしたが。
    言ってしまえばとても古臭い活動の仕方のままずっとやっていましたから、単純に新しい活動の仕方に興味があったというのが本音で、良い機会だと思いメンバーと話し合ってチャレンジしました。

    やってみると全く新しいということはなくて、むしろより音楽をいろいろな角度で見つめなおすことができて私的にはとても良かったと、結果思えてます。

    もう一度言いますが、音楽そのものは変わらず皆の生活のすぐ側に変わらず寄り添ってくれています。

    なので!

    前置きが長くなりましたが、旧ブログでよく書いていた音楽(主に楽器)に関するうんちく不定期連載を復活していこうかと。

    そういうわけです。


    で、第1回は”ドラムスティック”についてやっていこうかなと。

    さて、ドラムを演奏するのに必要なスティック。

    チップの形状や太さ、材質や表面のフィニッシュ、最近では特殊な塗装でグリップ効果を狙ったり表面を焼き付けてみたり様々な工夫をしたスティックも出ておりますが…

    そんなことは調べればすぐ出るので各自調べてください。

    今回はですね、スティック選びに役立つあんまり気にしてないかもしれない”ピッチ”についてお話します。

    ドラマーの皆さん、スティックを購入する際に

    自分が普段使っているスティック
    とか
    太さや材質、チップの形状や好きなメーカー

    とか

    ある程度決めていることってありますよね。

    それは個々に好みやプレイスタイルに対して向き不向きももちろんあるでしょうから、

    それで良いと思うんです。


    では、お手持ちのスティックをご覧ください。2ペア以上あるとGOODです。

    まずチップが欠けている、ショルダー部や真ん中が著しく消耗して明らかに細くなっている。

    そういうスティックはもう処分してくださいね。危険なので。(欠けたチップはヘッドを傷めますし、痩せたスティックはフィーリングが崩れている&折れます)

    で、1本ずつ普通に練習パッドを打ってみてください。なければどこか硬いところを軽く叩くか、真ん中あたりをつまんでデコピンしてみてください。要はスティックそのものの音が鳴ればOKです。

    ペアで売ってるものを買った時のペアのまま管理してる方だと、別のペアと比べてみたりしないと分かりにくいかもしれませんが、

    スティックごとに音程が違うのがわかりますでしょうか?


    スティックは木材から切り出し、削って作っているので

    どんなに精密なマシンで削り出しても元の木材の個体や切り出す部位で繊維の詰まり方などが当然バラつきます。木も生き物ですからね。

    zildjian、PROMARK、VIC FIRTH、VATER、REGAL TIP、TAMA、Pearl、YAMAHAなど…

    メーカーはたくさんありますが、多くはこのピッチがペアで揃うようにマシンで選別して生産・出荷をしています。

    バラ売りが安価なことが多いのはこの選別が無いことも理由としてあるんじゃないでしょうかね。バラ売りで買うときはピッチもしっかり確認出来たらしておくといいです。

    モデルごとに許容するピッチの範囲があり、ペアにしているもの同士は非常に近いピッチになっていることがほとんどですが、別のペアはそれより高かったり低かったりすることが多いんです。

    ということは、同じスティックだからといって複数のペアを混ぜこぜにしてしまうと左右のピッチがバラバラで叩くことになってしまいます。


    はい、ここまで”スティックにはピッチがあって、左右揃えたほうがいい”という話をしましたがそれはなぜか…?


    それはですね、特にシンバル類に顕著に現れるのでこちらをご覧ください。



    はい。どうでしょうか。

    同じモデルのスティックで試していますが、ピッチの高いスティックのほうが明瞭で華やかな音、ピッチの低いスティックは落ち着いた印象のトーンですね

    ちなみに、高いピッチの個体は木の繊維がギュッと詰まっていて、低いピッチのものに比べて若干重く、弾性も高いのでリバウンドもピシッと跳ね返ってくる印象です。


    スティックのピッチがサウンドと演奏性両方に大きく関わってくる事がお分かり頂けましたでしょうか?

    楽器店で購入する際に気にしてみてくださいね!

    エマスタジオ店内で販売しているスティックは3ペア売りのものを店長小川が選定、マッチングしてペアにしてあります。巻いてある紙にピッチが高いとか低いとか書いてあるので、選ぶときは参考にしてみてくださいね!

    ちなみに私が愛用するスティックは

    zildjian 5A ACORN (412×14.4mm)で、店頭にある中でできるだけピッチの高いペアを選ぶことが多いです。


    それでは引き続き楽しい音楽ライフをお過ごしください!


    今回のYouTube

    Jimanica - Flower feat. Anna Yamada


    ドラマーとしてだけでなく、PCを駆使して作曲/編曲を行うYu Ojima氏のソロプロジェクト。comainuのボーカリストAnna Yamadaをボーカリストに迎え、心地よい浮遊感の中にシュルレアリスムを感じさせるようなリズムイントネーションにグッと引き込まれますね。

    2020年10月20日火曜日

    studio EMERGENCY スタジオ配信ライブについて

    こんにちはおはようございますこんばんは。


    久しぶりの更新です。


    実は、studio EMERGENCYでスタジオ配信ライブが可能になったのはご存じでしょうか?

    事前に予約、簡単な打ち合わせで行えますのでエマスタジオ店舗スタッフに一度、ご相談ください!


    直近のスタジオライブはこちら!

    THANK YOU MY BLOOD × DEVONAIR streaming GIG

    https://youtu.be/fqIWUHh748c



    店長小川がDrumsで参加のバンド、

    名古屋のTHANK YOU MY BLOODと

    静岡県浜松からDEVONAIR

    の2マン ストリーミングライブ!

    全世界で観れたため、、、

    「前澤さん観てますか?」のMCは、、、

    必聴! & 必見!(笑)


    直近のライブの紹介ということで、、、

    覚えてるうちに、

    今まで情報をだしてなかった、

    みなさんが大好きな機材類をざっと書いていきたいと思います。


    「何使ってるの?」に答えれたり、

    「もっとこういう機材あるよ!」など助言もいただけると、

    楽しいのかなと思いまして、、、


    それでは早速、、、

    ----------


    ・音響系

    マイク類(ドラム、ギター、ボーカル)※ベースはほぼラインの音です。

    Shure58や57など,

    BERHINGERコンデンサ,

    YAMAHA EMX 312sc

    KORG D888

    ↓(2mix)

    YAMAHAのMGシリーズ

    ATEM mini

    ↓(USB経由)

    PC

    OBSstudio

    (izotope社のマキシマイザーを少し足してみました)

    YoutubeLIVE


    ・映像系

    カメラ(計3台)色の感じなどすべて各カメラで決めています。

    SONY FDR-ax100(付属のフィルターで一段階暗く)

    SONY a7iii(Moment社NDフィルター装着),

    SONY a6400(メーカー未確認NDフィルター装着の時もあり)


    ↓(HDMI経由)

    ATEM mini

    ↓(USB経由)

    PC

    OBSstudio

    YoutubeLIVE


    その他、

    電源モジュール、各種ケーブルなど、

    ----------


    20201018は、このような形で行いました!

    反省はありますが、

    次回はもっといいライブ配信を!!と、

    かなり前向きです。

    ここまで読んでいただきありがとうございます。




    最後に、行った過去の配信ライブのアーカイブをこちらに貼っておきます。


    HIKARU(Ast)

    https://youtu.be/nLr1p5GQdMo


    アオナソルト(Ast)

    https://youtu.be/QEIDxB2k9uY


    EPSTEIN(会場は豊橋Goggoさんです。)

    https://youtu.be/-GvhPGkcWu4



    それではまた次回の更新で!!

    2020年5月25日月曜日

    営業再開について(5/25更新)

    この度エマスタジオは、

    営業スタイルを一部変更して、

    再開が決まりました。


    ----------

    6/1(月)より営業再開が決定いたしました!

    しかし、営業の形は少し変わりまして、

    「個人練習向けリモート営業」となります。

    それに伴い、

    個人練習の価格が、¥1000/1hと変更となります。
    (現在クレジット払いのみですが、順にPayPayも導入予定です)


    予約は本日からエマスタジオのホームページ



    スタジオ予約フォーム



    からできます!


    ----------

    現在、
    「パート練習」「バンド練習」も安心安全にできるように動いている最中です。




    今回は以下の課題をクリアできたので個人練習再開に踏み切りました。
    ●段階的な営業を検討、まずは個人練習の受付開始
    ●無人営業にてスタッフとの接触なし
    ●オンラインでの支払いもしくはコード決済による対面支払いの削除
    ●予約管理による他の利用者への接触回避
    ●AスタBスタ共に利用は1日1組
    ●マイク共有は消毒作業とウイルス死滅のため中1日ローテーション




    当面は1日2人しかエマスタジオを利用できませんが、

    毎日2人音楽を楽しむため来ていただけるよう祈っています。



    画像に含まれている可能性があるもの:テキスト

    2020年4月10日金曜日

    営業自粛について(5/4更新)

    愛知県 緊急事態宣言を受けまして
    sound studio EMERGENCYは
    4月10日から5月6日まで営業自粛致します。
    ※5月4日に発令された緊急事態宣言の延長及び特定警戒都道府県指定の継続を受けまして、休業期間を5月31日まで延長いたします。

    上記の期間にスタジオ予約を頂いているお客様についてはスタジオスタッフよりご連絡いたします。
    ご理解、ご協力のほどよろしくお願いします。

    スタジオにて保管しているお客様の機材については、状況を鑑み引き渡しは営業再開後をお願いします。

    どうしても必要なお客様については
    studioemergency@gmail.com
    まで連絡お願いします。
    追ってこちらからご連絡致します。

    暫定6月1日から営業再開を予定していますが、緊急事態宣言などの延長により変更させていただくことがございます。予めご了承ください。

    6月以降のスタジオ予約は営業自粛期間も受付致します。
    下記のリンクからメール予約にてお願いします。
    https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdv0sUjBEOAOEQFHxlzWRQ2lJJ4zhGcimgwvaxblIHm8w6sVg/viewform

    一日も早くこの事態が終息することをスタッフ一同願っております

    2020年2月27日木曜日

    新型コロナウィルスの対策について

    平素よりエマスタジオをご利用頂きありがとうございます。

    2019年末より発生、流行の動きがある新型コロナウィルスに関しまして、
    当スタジオでは
    マイクの除菌を利用者の入れ替え毎に行うことになりました。

    当スタジオではスタジオ転換時間を設けておりません。
    除菌作業を確実に行うため、
    ご予約頂いた利用時間の5分前までには完全退室して頂きますよう
    ご協力お願い致します。

    ご理解及びご協力の程よろしくお願い致します。

    2020年1月25日土曜日

    今年も"ふるためあそびのがっこう"に参加します。

    どーも!店長の小川です。

    今年は暖冬なんて言ってますが、寒いもんは寒いんです。
    でも冬が好きです。


    さて、2/23(日)に、
    毎年参加させて頂いている
    ふるためあそびのがっこう(←詳しくはクリック!)
    に参加させて頂くことになりました!

    市内で唯一現存する木造平屋の旧多米小学校舎をつかって、
    小さなお子さん達にいろいろな"あそび"を伝えるこのイベント。

    いつの時代も音楽というものは生活のすぐそばにありますが、
    エレキギター、ベースやドラムセット・・・
    バンドで使う楽器が身近にあって、大きな音で鳴らせる環境
    というのは、現代日本ではかなり稀なことだと思います。

    エマスタジオでは毎回、ギターやベース、電子ドラムを用意して
    集まった子供達に"楽器に触れる楽しさ"を感じてもらっています。

    「どうやって弾くの?」
    「ドレミを教えて」
    「弾いて見せて」

    など、その反応は10人10色です。
    中には黙々と練習を始める子もいたり
    大きな音に驚いて逃げていく子もいます。

    楽器に触れて楽しむ子供達を見て、
    「買ってみようかな。いくらくらいするものなんですか?」
    と子供の興味を育てたい親御さんや、
    「やってみようかな」
    と、負けじと挑戦してみる親御さんもいらっしゃったり。笑

    子供達のパワーにかなり圧倒されて終わった後の疲れもひとしおですが、
    他のブースでも楽しそうに遊ぶ子供達を見て、
    また来年も、と思えるんです。

    そんな素敵な場に毎回お声がけ頂けて幸せの限りです。


    そんなわけで、お子様がいらっしゃる方は是非遊びにきてみては???



    YouTube

    Yellow Bike / Pedro The Lion
    幼い頃をふと振り返りたくなるような、ある種ジュブナイル的な側面を持った
    音楽や映像が最近のマイブームです。
    去年の夏に幼少期に家族で行ったキャンプ場に友人とキャンプしに行きましたが、
    おぼろげだった当時の思い出が鮮明にフラッシュバックして心がグッと熱くなったんです。
    心を温かく保つためには、過去を振り返る事って必要な事なんだと思います。
    そんなことを思わせてくれる曲です。