2017年11月21日火曜日

アンプリファイア!

どーも!店長の小川です。

冬はちょっと肥えます。


たまには楽器についてまた書いてみましょうか。

“アンプ”
について、実はあんまり理解していない方も多いんですよ。
と、思うんです。

そもそもアンプって。
amplifier(アンプリファイア)の略で、英語での略称もamp(アンプ)
といい、“増幅器”という意味があります。

文字通り電気信号を増幅する装置なのですが、

エレキギターやエレキベースのアンプって、単純に増幅するためだけの
ものではないですよね。

イコライザーや、ゲイン、マスターボリューム
機種によって様々な工夫がなされたコントロールが追加されていたりします。

さて、アンプを使う上で理解しておくべきことがいくつかあります。
多くのプレイヤーがここを間違うあまりに、音が良くなかったり、機材を傷めたりしています。

せっかくなので
セッティングする順に説明していきましょうか。

まず、アンプを立ち上げるスイッチ
POWERとかON/OFFとか書いてあるやつですが、
色んなものがありますよね。
多くのものは楽器を繋いだ後にスイッチをオンにするだけです。
(その前に、全てのツマミが0になっていることをしっかり確認しましょうね!)
特に知っておきたいのは、
古いジャズコーラスなどに見られるON-OFF-ONのタイプと、
真空管アンプの2つのスイッチ

ON-OFF-ONのスイッチには知っておくとちょっと得をする(かもしれない)豆知識がありまして、
ギターを弾きながらマイクに口を近づけた時にビリっと来たことは多くの方が経験していることと思います。簡単に言うと感電ですが、日本の電圧では大事になる事はまあありません。(海外では最悪死にます。
この感電はギター側の電源とマイク側の電源の電位差から生まれるもので、よくある解決法の一つに“コンセントを逆にして差す”というのがあります。
片方の電源の位相が反転するため、電位差が小さくなりビリっと来なくなることが多いのです。解決しないこともありますが...
さあジャズコーラスの話に戻りまして、旧式に搭載されているON-OFF-ONのスイッチはこの電位の反転ができるのです。
上のONでは+-+-+-+-+-+-という具合だとすると、
下のONでは-+-+-+-+-+-+となります。
もし機会があれば試してみてください。

もう一つ、
真空管アンプのPOWERとSTANDBYの二つのスイッチです。
真空管は電源を入れてから2,3分暖めてからでないと上手く動作できません。
なので、POWERをONにしてから少し待って、真空管が温まってからSTANDBYスイッチを入れるのです。
ちなみに、この電源を入れる際にスピーカーが正しく接続されていないと、あっという間に壊れてしまうので注意です!


はい、電源が入りました。

次に、GAINです。VOLUMEと書かれていることもあります。
これは、ギターの信号を“増幅”するセクションです。
現在では「歪ませる」コントロールですが、本来はここで音量を決めておりました。
ギターアンプではその限りではありませんが、
ベースアンプの場合、ここに“PEAK”と書かれた赤いランプがついていることが多いです。
これは、このアンプの限界ですよというサインなのです。PEAKですからね。
これを点灯させたままだと、アンプが飛び(保護回路が働き)ます。場合によっては故障します。
逆に、後述の“MASTER VOLUME”をめいっぱい上げて“GAIN”がちょこっとだけというのも見かけますが、これもアンプに大きな負荷がかかります。信号が“増幅”されていませんから、サウンドも良くありません。
基本的には、程よく上げます。


次に“EQUALIZER”です。イコライザ。
数学や算数でイコールって言いますよね
本来は音色を“均一化”する目的の物で、レコーディングしたものを調整し均一化することで、同じレコードの中に収めても違和感が無い状態にするというものでした。
しかし現在ではその限りではなく、むしろ積極的に音色を加工する目的であることが多いです。
ギターアンプにおいては、3バンドEQと言って、低中高それぞれの帯域に対して強調、減少を行うようになっているものがほとんどですね。
一般的に0~10の目盛が切ってあることが多く、一見すると5が真ん中で中間と捉えがちですが、
フラット(各帯域における基準点)が、0であったり5であったり10であったり、帯域毎にバラバラであったり...マニュアルに明記されていることもあればそのような記述はなく、サウンドの基準点が不明のままのアンプもあります。
とりあえず5に揃えて必要に応じて強調、減少をしましょう。
稀にセンタークリック(12時の位置でクリックがあります)のものがありますが、
これは12時の位置で0であるため、左に回すと-(マイナス)になりますが、通常の感覚で使うと楽器の音が生かされませんので、よく観察しましょうね

これに対して、ベースアンプに多くある“グラフィックイコライザ”は、
縦方向にスライド式のコントロールが並んでいるもの。
これは、真ん中が0です。
一般的に左から順に低域~中域~高域という並びになっており、各帯域がさらに細かく区切られているため、細かな音作りが視覚的に行いやすいというものです。
が!!!!!
あくまで調整ですから、全部が0以上になってしまったりしていると楽器の音色が大きく損なわれた音になりがちです。
コツとして、全部の平均が0に近くなるのを目安にやると良いです。


そして“MASTER”です。
MASTER VOLUMEだったり、VOLUMEとも書かれていることが多いです。
これは、ギター、ベース用アンプには本来は無かったコントロールです。
GAINが本来音量を調整するものだったのですが、ロックミュージックにおけるオーバードライブ(歪んだ音)というのはGAINをめいっぱい上げて過剰に増幅することで産まれたものであったので、どうしても爆音にならざるをえなかったのです。
耳にも機材にも相当なダメージであることは想像に難くないですね。。。
後に、最終的にスピーカーへ送る信号の大きさを調整する目的で追加されたのがMASTERというコントロールでした。
と、いうことはですよ。
と~っても便利なツマミなんです。当たり前についていますけどね。
ここもですね、不用意に上げると、まず耳によろしくないですから、
ドラムにはボリュームコントロールがありませんから、ドラムの音量を基準にするとよいです。
アンプの音が大きいと、ドラマーは非常にプレイし辛いです。(ドラマーさんは怒って良いです!)
爆音と言われるバンドの多くは、実はステージ内の音は大きく無かったりしますし、
大きく聴こえる音というのもあります。

基本的についている機能と言えばこれくらいですね。
後は各モデルごとに工夫がなされたツマミが沢山あります。
今はほとんどの物がWebにマニュアルを掲載していますので、
使い方が分からない場合はモデル名で検索するか、
スタジオやライブハウスのスタッフに聞く!恥ずかしい事ではありません!
往々にして難しいものですから、プロに聞かなきゃわかりません!
適当に使っているといつかえらいことになりますよ...!



というわけで、長々と綴りましたが、
楽器は基本的に正しく使ってこそ
だと思うんです。
今回はアンプの超~基本的なお話でした。
またちょくちょく書き溜めていきましょうかねぇ笑

今回はこの辺で。


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なんだこれは!なんなんだこれは!
こういうの、好きなんだよねぇ~!
ガレージでポストなパンク...クレイジーすぎる!最高!



それでは!

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